この本の特長
- FAQ 現代文学習に対する悩みや疑問を解消しよう
- 第1章 客観的速読法
- 基礎講義1 論理的文章の読解法
・例題1-1 論理的文章の読解実践①(一橋大)
・例題1-2 論理的文章の読解実践②(神戸大)
基礎講義2 小説の読解法
・例題1-3 小説の読解実践(東北大)
基礎講義3 随想の読解法
・例題1-4 随想の読解実践(東京大) - 第2章 論理的解答法
- 基礎講義4 記述式問題の解答法
・例題2-1 記述式問題の解答実践①(東京大)
・例題2-2 記述式問題の解答実践②(京都大)
基礎講義5 選択式問題の解答法
・例題2-3 選択式問題の解答実践(早稲田大)
基礎講義6 心情・表現説明型設問の解答法
・例題2-4 心情・表現説明型設問の解答実践(大阪大) - 第3章 大学入学共通テスト
- 集中講義 大学入学共通テスト対策
・例題3-1 大学入学共通テスト対策の実践①(大学入学共通テスト)
・例題3-2 大学入学共通テスト対策の実践②(大学入学共通テスト) - 巻末 基幹知識の修得
- 基幹知識①~⑮
- 著者について
- 中野 芳樹(なかの・よしき)
駿台予備学校 現代文科講師 - ――はじめにより
- 本書は現代文の基礎の修得を目的としている。「基礎」とは、初歩、平易などという意味ではなく、「礎(いしずえ)」「前提」という本来の意味である。基礎学力を修得すれば、大学入試の難問題でも十分高得点となる解答が記述でき、選択肢の正誤の判別もできる。そのような基礎の名に値する一貫した方法の修得を本書は提案する。
「現代文の基礎学力」とは、第一に、正しく読む能力である。この能力が向上することで、さらに「正しく速く」読むことも可能になる。この「正しさ」は、読む自分の主観的な解釈に依拠するはずはなく、他者(著者)の文章について、また別の他者(出題者)によって判定されるのであるから、正しさの根拠は読解の客観性以外にはない。したがって、正しく読む能力は客観的な読解法の修得によって確立される。
第二に、あらゆる学問が目指す、疑問や課題を適切に解消・解決する能力、端的に言えば、問いに正しく答える能力もまた、現代文の基礎学力である。こちらは他者(出題者)からの問いに対して、第一の客観的な読解結果に基づき、適切な解答を記述あるいは選択するのであるから、その正しさの根拠は、解く各人の恣意的な考えにではなく、読解結果の客観性に加えて、問いの要求それ自体から「必然的に導かれる」という意味での論理性にある。したがって、問いに正しく答える能力は、論理的な解答法の修得によって確立される。
本書では、第三に、論理的文章を分野や主題の違いに左右されず、正しく理解するための「基幹知識」を基礎の一つと位置づけ、約100語を掲載し、方法論と知識の両面から現代文の基礎学力の充実を図った。
どうすれば、他者による本文解説などに依存せず、常に独力で読み解くことのできる基礎学力を修得できるのか。ある文章や設問で学習した事柄を、どうすれば入試問題の文章や設問へと適用しうるのか。すなわち、方法論的一貫性の確立。これが本書の筆者にとっての課題であり、本書はその「解答」である。 - 新版について
- 本書は、2012年刊『現代文 読解の基礎講義』(駿台文庫)の著者である中野芳樹氏が、新たに全編を書き下ろし、ページ数を大幅に増やしてリニューアルしたものです。
- 学習レベル
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基礎 標準 発展
書籍情報
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- 発刊日
- 2024年08月01日
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- ISBN
- 978-4-578-24510-0
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- 判型
- A5
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- ページ数
- 416ページ
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付属品
ダウンロードデータはこちらから
ダウンロードページ -
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- チェックブック [冊子] 16ページ
- 「客観的速読法・論理的解答法 一覧」
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- データ [QR]
- 「例題・解答用紙」「要約練習用紙」
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