Association of Sophian Teachers of English

上 智 大 学 英 語 教 員 研 究 会


吉田研作からのメッセージ

March 18, 1997 

会長の挨拶
清泉女学院中学高等学校 石川和弘


吉田研作からのメッセージ

March 18, 1997 

ASTE (Association of Sophian Teachers of English) は、1981年、当時の 上智大学外国語学部英語学科長 J.J. Nissel 先生の呼び かけに応じた英語学科卒業生の英語教員が中心となって結成されました。名誉会 長は英語学科長、事務局も英語学科内に置き、更に、予算も英語学科からもらう という、正に、上智大学英語学科の卒業生向けの研究会として出発しました。

しかし、現在では、会員数も700を越え、会員も上智大学英語学科卒業生のみ ならず、同じ上智の他の学科の卒業生、あるいは、上智以外の出身者もかなりい ます。

当初、日本の英語教育になんらかの貢献をすべく、また、互いの勉強のた めにも、英語教育について考え、議論する場として始まりましたが、いつか、研 究会として本が出版できれば、また、更に遠い夢として、文部省検定教科書が出 せれば、と思っていました。

しかし、その内にこれらの「夢」は現実となり、 「フォ ーブス英語リスニング教本」 、そして、ついに、文部省検定教科書 「 Birdland A 」「 Birdland B 」 を、いずれも文英堂出版から出すことができました。また、研究面では、年に6回の 例会を持ち、年2回の Newsletter の発行、そして、毎夏開催される Sophia Seminar for High School Teachers of English (これも上 智大学英語学科主催)の運営にも参画してきました。

Communication 時代に入った日本の英語教育界で私たちが今後も果たさなければ ならない使命は、益々多くなってきています。英語教育に関心のある方は誰でも 歓迎します。お待ちしています。


会長の挨拶
英語教師も Fish Bowl から Open Sea へ出よう

清泉女学院中学高等学校 石川和弘


 皆様、年度初めのお忙しい時期をお過ごしのことと拝察いたします。今年度は、年間テーマを「あらためてEFLを考える」とし、指導要領の改訂などもふまえて、これからの英語教育について考えていくことになりました。今年度も実りのある活動にしたいと思っております。

 このEFLを考えるということは、ASTEが始まったときのテーマでもありました。英語教育に携わるものが皆で集まり、日本の英語教育になんらかの貢献をしたいということでASTEが始まったわけですが、活動が21年目に入った今、我々の活動のテーマが、期せずしてこのようなものとなったことは、ちょっと不思議な気がします。テーマは吉田先生をはじめとする運営委員が話し合って決めてきていますが、メンバーの中にある共通認識、あるいは共通の感覚が、それぞれ異なる場所で仕事をしていても、同じ点に収束するということは、今、まさに「外国語としての英語(教育)」を真剣に考えないといけない時期に来ているのではないかと思えます。

 TOEFLの得点状況、英語第2公用語論など、最近はさまざまな方面から日本人の英語の力について問題が提起されています。確かに「英語の力」のイメージは、英語についての知識の量から、コミュニケーションができる能力の方向へと変わってきているようですが「満足のいく力がついていない」という意識は常につきまとうようです。どのような力がついたら「英語が出来る」と感じられるのか、そのあたりの問いに対する答を出し、その答である理想を実現していくのが英語教育に携わるものの仕事であろうと思われます。

 現在の社会状況は20年前とは確かに変わっており、英語の日常性が以前より高まり、一般的に言えば英語を使ってコミュニケーションをする場面が増えていることは否定できない事実です。しかし日本にいるかぎり、ほとんどの社会生活を日本語で済ましうるということも否定できないように思います。日本に暮らしているかぎり英語は今後も「外国語」であり続けるように感じます。しかし時代の変化とともに、人々の(特に生徒達の)考え方・もののとらえ方・目的意識もずいぶんと変わってきています。そのような状況で英語を教えるためには、我々を取り巻くさまざまな状況とその中での「英語」の位置・役割を的確に認識し、それらをふまえた上で英語教育を考えていく必要があると思います。

 まず英語教師が英語教育についてのイメージを学校という「金魚鉢」から「大海」へ出して捉えていかなければならないでしょう。古くて新しいテーマを皆様の衆知を集めて我々の共有する知識をさらに深め、より実り豊かなものにしていくために活動していきたいと考えております。ぜひ活動にご参加ください。

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